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観察のスキルとは
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さて、前回は「コーチングで最初に必要なスキルは何?」と問いかけ、その答えは「観察のスキル」でした。
今回は、その「観察のスキル」について具体的に述べていきます。
リーダーに求められる観察スキルは、メンバーに話しかけるとき、聞いているとき、メンバーが仕事をしているときに、次のことに注意を向けて、よく見て、観察し、感じとることです。
(もちろんメンバーからリーダーへも、他のメンバーへも)
観察する内容は、
(@)相手の表情、視線の向き、反応とその変化
(A)声の調子、トーン、大きさとその変化
(B)姿勢、体の動き、手足の動作
(C)相手の醸し出す雰囲気、周囲の人との関係(やりとり)
(D)その場の物理的環境やモノ(例えばデスクの上が整理されているか等)
です。
しかし。忙しい実際の職場で、リーダーは、すべてのメンバー一人一人の話に耳を傾け、また各人の様子を四六時中、すべて観察していることはできるものではありません。
すぐ職場で実践できるポイントを以下にお伝えします。
➀朝の挨拶、帰りの挨拶の場面で、相手をよく観察する
挨拶の声(大きさ、明るさ)、表情、態度や動作などを感知します。
毎日よく見ていると、その変化から、元気さや疲れている等の体調、調子も感じ取ることができます。
➁観察の視点・テーマを決めてみる
先に述べたように四六時中見ているわけにはいかないので、観点を定めて見ることです。
例えば、以下のような観察する視点・項目を決めるのです。
○勤務態度や仕事量(遅刻、早退、欠勤、早朝出勤、もちろん残業も)
○顔つきや体形、服装などのすぐ見える外見(➀の挨拶時に確認できます)
○報告、相談の回数やその時の様子(表情、口調、等)、
○会議や打ち合わせでの発言(発言の内容、頻度、態度:ネガティブ・ポジティブ、等)
➂声かけに対しての反応
報告や相談を待つのではなく、こちらからの声かけの反応、また指示するときの受け方の様子、朝の挨拶で、先にこちらからしてみてその反応等をよく見ることです。
C他のメンバーに当人の様子や変化を聞いてみる
この場合信頼できるメンバーに、また当人と良くコミュニケーションをとっている人に、さりげなく聞く、あえて、気になっている点を伝えて聞いてみる等、聞く人や聞き方には配慮し、意図的にすることが必要です。
対象は気になっているメンバー、まだ経験の浅い新人や中途採用者、他部署から異動者等です。
この意図的な観察によって、メンバーの『やる気、前向きさ、積極性』、『得意なこと、関心事』を見つけ出す(感じとる)、行動特性『タイプ』を掴むことができるのです。
よしこれはやってみようかな、と思ったところからトライしてみては。
それでは、また次回。
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