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コーチングを実践してみて出てきた問題どうする?@
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前々号No318からは「コーチング」をテーマにしています。
今回は、実際にコーチングを学び職場で実践した上司(管理監督者)が直面した問題「こんなときどうする?」という質問について考えていきます。
これから出てくる、職場実践での問題は、実際に質問・相談された実例です。
少し前のものにはなりますが、今でもよく起こる問題です。
■実際に職場でコーチングを実践して出てくる問題・疑問、質問の5つの実例
(1)部下からこれまで出なかった反対意見が出てき
て、対話にならず難しい。
(2)部下の話を聞ける様になったが、本音を話して
いるのかよくわからない。
(3)部下の話をよく聴いて、こちらの意見をすぐ言
わずに質問をし始めたら、何か意図があるのかと
勘ぐられて、もっと指示して欲しいと言われた。
(4)何を訊いても答えない(自分の意見を言わな
い、消極的・意欲低い)部下をどうコーチングし
たらよいか。
(5)話を聞いたり、質問投げかけようとしても結局
の所、自分の意見を押し付けたり、誘導しようと
してしまう自分に気づいた。
今号では、(1)「部下からこれまで出なかった反対意見が出てきて、対話にならず難しい。」について考えていきます。
(1) をレポートに書いていただいたA課長は、50歳半ばで、印象として大変パワフルであり且つ実直誠実で言った事は必ずやる方でした。
出来ない事を安易に安請け合いするような管理者ではありません。
しかも、上位方針に対しては何としてもやり抜こうという姿勢も強い人でした。
そして率先垂範のリーダーシップですから、自らこれでいくぞ!と常に指示をしている管理者でもありました。
コーチング研修で自分の強みを再確認しながらも、一方でそのために部下の考えを聞くことなく、自主性や自発性を発揮させていないのでは、ということに気づかれ、職場で頑張ってコーチングを実践(まず傾聴を実行)されました。
その結果これまでは思っていなかった部下から課長(本人)への反対意見が出てきたということで、すぐに否定もできないが、どうしたらいいのか?という質問でした。
このレポートへは次のような返信をしました。
「上司への反対意見が出てきたとのこと、おめでとうございます。コーチングがうまく行き始めていますね。
反論というのは、部下が○○さんと違う意見を表明しているだけであり、全面的に○○さんの意見と対立しているかどうかは、さらによく聞かないとわかりません。
反論していると感じられるのは、意見の違いを主張したいからなのかもしれませんし、自分の思う事をよく聞いて欲しいと言う事かもしれません。
反論されたと感じても、そこでさらに相手の話を聞き続けることで対話はできます。
どちらかが相手の話を受け止めなくなった瞬間に対話ができなくなるのです。
傾聴して、相手の意見が自分と違っても共感・承認し(あなたはそう思っているんだ)、さらにどうしてそう思ったんだい?とさらに傾聴していきましょう。
そうして相手の主張する理由や根拠が分かったら、その内容を確認・共有した上で、一緒に考えていくことです。」
いかがでしょうか。
この質問を出されたA課長は、これまでほぼ部下の意見を聞かず(何も考えていないと思い)自分の考えで、また一方的な指示で部下を動かしてきたのでしょう。
そもそも対話とは自分の意見を素直に聴いてもらうこと、だったのかもしれません。
部下がその上司(課長)に反対意見を出せる様になった、本当に大きな進歩です。
以上のように肯定的に捉えて、その上で自分(上司として)の意見を出して、横並びに見て一緒に対話(双方向のやりとり)をして、お互いが納得できる結論を一緒に作っていきましょう。
さあ、コーチングの実践に対しての質問(1)とそのコメントいかがでしたでしょうか。
それでは、(2)以降のコーチング実践に対しての問題・疑問の実例については、また次回で。
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