2023年10月17日

No324:『コーチングを実践して出てきた問題どうする?D』

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コーチングを実践してみて出てきた問題どうする?D
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現在ブログのテーマは、「コーチング」。

職場でコーチングを実践して出てきた疑問・質問の5つの実例から今号では、
「(5)話を聞いたり、質問投げかけようとしても結局の所、自分の意見を押し付けたり、誘導しようとしてしまう自分に気づいた。どうしたらよいのでしょうか?」について考えます。

この質問へは次のようにお答えしました。

『この質問は、コーチング研修を受けた管理職の方から多く寄せられる質問の一つです。

まず、意見を押し付けたり、誘導したりしようとしている自分に気づいた、ということは研修の成果が出ていると言う事です。

これまでは、無意識的に習慣的に行っていたわけで、それが当然であり、唯一の方法とすら思っていたわけです。

コーチングの育成支援では、部下が何を考えているのかを傾聴して受容して、その他にないのか、その考えが絶対かなどを部下自身に考えてもらうことが大切だと理解されました。

今回の質問にあるように、押し付けている自分に気づいたら、自分の考えを横において、まず部下の考えをよく受け止め、さらに質問してその考えについて一緒に考えると言う姿勢をとることです。

「自己管理のスキル」:上司は考えない、リードしない、誘導しないを意識する事です。


また別の観点から、コーチング研修を受けた後に陥りがちなのが自分の意見を伝えたり、誘導したりすることが非常にまずいことなので、あくまでも相手の話を傾聴し、質問を投げかけることだけが良い、という考えです。

管理職として、自分自身の考え、問題に対しての対応策を持つことはもちろん必要なことです。
全く解決策を考えることが出来ない上司では頼りになりません。

しかし、大事な事は、すぐ上司自身の答えを伝える、教えるのではなく、その前に部下の答えを必ず確認することです。

決して上司が自分の答えを持つなと言っているわけではありません。

しかし、先に上司の答えを言ってから、あなたはどう思うといっても、部下が上司と違う答えを持っていた場合は、素直に答えることは少ないでしょう。

多くの場合、上司の答えに「そうですね、私もそれが一番だと思います」などと答えてしまうことが考えられます。

ですから順番として部下に先に言って貰ってから、上司の答えを言った方がよいということを理解し、意識して実践する事です。


今回の質問に戻ると、部下に自分の意見を押し付ける自分に気づいた時には、まず部下自身に尋ねてみることです。
「ところで、あなた本当は私(上司)に、どのようにしてほしいと思っているの?」と。

部下からは、「解決策が分からないので教えて欲しい」とか「まず私の気持(現状)を聞いて欲しい」とか「私の考えを聞いてアドバイスをほしい」等様々な答えが出てくるでしょう(これも本音を言っているのかを確認、感知することが必要です)。

その上で、すぐ上司の答えを欲しい部下にも「あなたの考えは?」と聞き、自分で考える癖をつけさせるのです。

話を聞いて欲しいという部下には、時間と余裕があればきいてやり、
アドバイスを欲しい部下には、部下の答えを認めながら、考えが不足な点やさらに考慮した方が良い点を助言する。

以上相手が求めている事を把握した上で、上司としての判断で対応すればよいのです。

部下の話をまず聴くと言う姿勢作りと、これまでの指示命令だけではなく、コーチングという傾聴・質問のコミュニケーションを管理者の有効ツールとして、使えるように身につけるという意識が必要です。

「傾聴」と「自己管理」によって部下との信頼関係をさらに深める事ができ始めています。
いいですね。

何でも、まずは受け止めてくれる上司のもとに情報と知恵が集まるのです。』


コーチングの実践に対しての質問(5)とその答えは、いかがでしたでしょうか。
以上、今回でコーチングを職場で実践してみて出てきた問題についての5つの質問への回答は終了です。

これまでコーチングを職場で実践してみて問題にとなったことについて5つの質問についての答え(考え方)をみてきました。

是非、皆さんが職場でコーチングを実践して、出てきた問題についての6番目の質問をお待ちしております(^.^)/




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posted by じんさん at 00:00| 北海道 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | いい仕事、いい組織づくり ヒント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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