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「効果的な相談(相談の活用と相談の対応)
をするために」その1
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インタフェース五十嵐仁です。
いつも本ブログをお読みいただき、ありがとうございます。
前回のテーマ「相談は、双方向のやりとり〜上司の声、部下の声」には、4通の感想メールが届きました。
ブログ発信者としては、ご反応戴くことは大変嬉しいことで、ありがとうございました。
4名の方は、私が講師をした研修の参加者(中堅社員・管理職)の方、クライアント先の部長さん、経営者(最初の会社の上司でもあります)とそのポジションは様々。
どの立場からも「相談」については関心が高いと感じました。
感想の中身は、ブログ記事について感じたこととさらに深く突っ込んで明確にするための質問であったり、双方の視点ということで直近の職場での相互理解のすれ違い(ズレ)の実例をお伝え戴いたり、お互いが思いやる心の大切さ等です。
もう一つは「その具体的な対応方法を教えてもらえるならうれしい。上司としての自分の対応を改善できるし、部下にも教えてあげられる。 次回が楽しみ!」(発信人はかっての上司)というご要望(リクエスト)メールでした。
ということで、今回のテーマは、前回の【上司の声、部下の声】のような、困った相談の仕方や困った相談の対応にならないためのヒントです。
とは言え、双方の立場での困り事は、相談場面での問題点と相談に行く前(するかしないか)や相談する際のタイミングまでと幅広い内容です。
今回は相談に来た場面での相談対応の仕方に絞って述べます。
【部下の声】(相談する部下から見た上司・先輩が問題だと思う点)から、その解消するための相談の対応(受ける方)のポイントは、コミュニケーションスキルで、5つあります。
1.傾聴する:まず、相談に来た部下の話を、途中で遮らず、最後までしっかりと聞くことです。相手が話しやすい様に、うなずきや相槌を打って聴くのです。相手の表情をよく見て、話の区切りで「なるほど」、「そうなんですね」等言葉を返す。
2.承認する:部下の言動を受け入れ、そのまま認めて言葉で返すことです。状況によっては肯定的な表現で言葉にして返すことも含みます。具体的には、「それもいいかもしれないね」、「確かにその気持ちは分かるよ」、「相談してくれて、ありがとう」等。
3.確認する:部下が相談に来た目的や相談して結果として何を得たいのか、相談に求めていることを相手に質問して話してもらい明確にし、共有することです。「この相談で何を得たい(知りたい、教えて欲しい)の?」、「相談してどうなればいいの?」等。確認は、もう一つあります。こちらは最後に述べます。
4.質問する:ここでは、相談していることについて部下自身が考えていることやこれまで実際に取組んだこと、取り組もうとしていること等を質問して引き出すことです。相談の中身についても他に大事なことはないかを質問して引き出します。
5.提案する:相談に答えるときアドバイス(助言)、教えるというよりは「提案」をする。相手が選択する案(複数)を示すという形で伝えて、何をするかは相手に決めて(選択して)もらうことです。
相談の最後には、「で、どうすることに決めたの?」、「何から始めるの?」と相手の結論を確認します(3.確認するのもう一つは、相手の意思決定、結論の内容を確認することです)。
話を聞いて、自分で分かったことですぐ(自分の)結論を出して、それを意見、アドバイスとして伝える、教えるとなりがちな上司の相談です。
今回お伝えしたいのは、「2.承認する」、「3.確認する」、「4.質問する」を意識的にしていますか?
相手(部下)が求めていることを十分理解してからでないと的はずれの答え(アドバイス)になる可能性が高いのです。
相談事を聞いたら(自分の解釈で)、すぐにアドバイス(自分の答え)へ飛んでいませんか?
今回は、【部下の声】に応える相談を受ける側(上司)の対応の仕方のヒントでした。
次回は、【上司の声】に応える相談する側(部下)の相談をうまく活用する方法について述べていきます。
それでは、また次回。
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