2024年11月25日

No381:「解決ゴールに近づいている点を探そう」

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解決ゴールに近づいている点を探そう
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現在のシリーズテーマ「問題をなくすことより目標【目指す姿】へ向かおう」で,前回は「ゴール(目標)は明確にしよう」でした

今回は、この「ゴール(目標)を明確にすること」と同時に、現時点でそのゴール(目標)に向けて、少しでも進んでいる点、部分的にはできている点等、を探すことです。

つまり「解決ゴールに近づいている点を探そう」です。

問題解決に取り組む際に、目指す姿へ向かう際に、私たちはできていない点、うまくいっていないこと等の問題点に目が行き、同時になぜできないのだろう、うまくいかないのだろうと考えてしまうことが多い。

なぜできないのだろう?という原因探しの方向へ行くと、解決が出来ていない自分の弱みや問題点の掘り下げになったり、周囲や条件の問題点等を口にしてできない理由探しになったりすることもあります。

原因らしきものが見えたとしても、それはすぐなくす事ができなかったり、外部の問題や環境条件であると簡単に変えることが出来ないものが多いのです。

それよりも、これまでそして現時点で目指す姿(解決ゴール)に近づいている点、すなわち解決ゴールに向けて以前よりも少しでも進んでいる点、部分的にできている点、場面や状況ではうまくいっていること、を探すのです。

そうする方が前向きな気持ちになりますし、肯定的な考えにもなります。その中で解決に役立つことや使えることも見えてきます。

「解決ゴールに近づいている点を探そう」を具体的に進める方法として『スケーリング(点数付け)』があります。

スケーリングは、目指す解決ゴールを10点(満点)として、現時点で何点が自己評点をつけることです。
そしてその点数分の中身を考えることです。

例えば、まだあまり進んでいないので「3点」とします。
普通はなぜ3点なのか点数が低い理由や現状ではまだできていないことに意識が行きますが、そちらではなく、3点とつけたその3点分の少しでもてきている点、進んでいる点を口に出す(書き出す)のです。
このできている点、進んでいる点を【リソース】と呼びます。

※スケーリングでは、10点から1点の間で評点を付けます。つまり0点はありません。
少なくとも問題だと思っていること、そして目指す解決ゴールが明確になっているだけでも1、2点と言えます。

点数分の中身(リソース)を明確にするためには、(その問題の主役:解決の主体者に)以下の質問をすることです。

(3点の中身について)
「以前より現時点で少しでも(目指す姿に向けて)進んでいることは何ですか?」
「以前よりできている点があるとしたら、それは何ですか?」
「どんな場合や状況では、うまくいっていますか?」
「問題について見えている点や整理されて点はどんなことがありますか?」


ということで、足りない部分(今回では7点)ではなく、現時点でも解決ゴールに近づいている点を探していきましょう。


それではまた次回で。


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2024年11月20日

No380:「解決のゴールを明確にしよう」


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解決のゴールを明確にしよう
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前回テーマ「問題をなくすことより目標【目指す姿】へ向かおう」
『問題(ここでは、うまくいっていないこと等のネガティブな現状)をなくすためにどうしたら良いかを考えるよりは、目指す姿・目標(課題)を明確にして、そこへ向かう行動を決めて進んで行こう!』というアプローチの具体的な方法です。

今回は「ゴール(目標)は明確にしよう」
解決するために、そのゴール(目標)を明確にすることが必要です。

多くの人が解決にたどりつくにはどうしたらいいかが分からない、つまり解決へ進む道が分からないとなるのは、行き方が分からないより目指す解決のゴールがはっきりしていないことが多いのです。

ゴールが分かっているがその方法が分からないという場合も、実は到達がかなり困難なコールを目指そうとしたり、どうにもならないことをゴールにしたりしていることが少なくありません。

ゴールがあいまいであったり、抽象的な表現であったりすると、同じように進みようがないのです。

まず、ゴールを明確にすることが大切な第一歩になるのです。

そのための3つのポイントがあります。

(1)達成可能なゴールであること
(2)具体的なイメージ(目に浮かぶような姿、絵に描けるような状態)であること
(3)大きな変化が必要な場合は、ゴールを細分化する、又は最初のステップのゴールを決めること

ゴールを明確にするためには、以下の質問をすることです(その問題の主役:解決の主体者に)。

「あなたが(私が)、一番求めていることは何ですか?」
「あなたは(私は)、この問題がどうなっていたらいいのですか?」
「もし全てが解決した(目指す姿になった)としたら、今と何がどう変わっていますか?」

(出来るだけ具体的にかつ、複数のことをあげてみます。)
「最初のステップではどうなっていたらいいのですか?」

自分が求めていること(解決のゴール)が明確になると、そのために自分ができることも見えて来ることが多いのです。

以上「解決のゴールを明確にしよう」でした。


それではまた次回で。


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2024年11月11日

No379:「問題をなくすことより目標【目指す姿】へ向かおう」

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問題をなくすことより目標【目指す姿】へ向かおう
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前回までは、「相談力」がテーマでした。
今回からは、いい仕事をするために現状からさらに前進していくための考え方や行動について学んでいきます。

私の管理者研修の中で、様々なテーマ・項目がありますが、中でも『コミュニケーション力』と『課題解決力』の習得・向上が2つの柱となっています。

『コミュニケーション力』とは、自分以外の人との関係づくりと共有化を深めるための考え方とスキルです。
『課題解決力』とは、現状の問題を解決する力及び今より前進させるための自分の頭の使い方です。

7月からの「コーチング」、8月からの「報連相」、「相談力」はいずれも『コミュニケーション』の分野のテーマでしたので、11月これからは主に『課題解決力』について考えていきます。


問題は、「目指す姿(目標)と現状とのギャップ」というのが研修で説明している定義です。

課題は、「問題の中で取り組むと決めた(選択した)もの」とか、
「問題解決のための設定した具体的な目指す姿、目標のこと」と定義されます。


少し研修のレクチャー的になってきましたので、話をもう少し簡潔でかつ分かりやすくします。

問題という言葉は、ネガティブな印象(困ったこと、不都合なこと、うまくいかないこと等)があります。

それに対して、課題はポジティブなイメージ(取り組むべきこと、積極的に行動すること、等)だと私は感じています。

今回のテーマ「問題をなくすことより目標【目指す姿】へ向かおう」は、『問題(ここでは、うまくいっていないこと等のネガティブな現状)をなくすためにどうしたら良いかを考えるよりは、目指す姿・目標(課題)を明確にして、そこへ向かう行動を決めて進んで行こう!』ということです。


皆さんも目の前に様々な問題があることでしょう。
また、その問題がなくなればいいと思っていることでしょう。
しかし、思うだけはなくなりません。

生きている限り、また仕事をしてく上で問題はなくならないでしょう。

その中で「問題」をなくそうと考えるより、目指す姿(こうありたいという状態)になること「課題」に取り組んだ方が活き活きしませんか、明るい気持ちになりませんか。

足元(うまくいっていない現状)を見つめ続けるより、明日のうまくいっている姿を描き、そのゴール地点へ向かって行きましょう。

では、どうしたらいいのか、ということで次回からはそのための具体的な考え方や手法、スキルを考えていきます。


それではまた次回で。


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2024年11月05日

No378:『相談力の高い職場をつくろう:職場の相談力向上8つのポイント』

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相談力の高い職場をつくろう:職場の相談力向上8つのポイント
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今回のテーマは『相談力の高い職場をつくろう:職場の相談力向上8つのポイント』

これまで述べてきた個人の相談力、つまり
『相談活用力』(主に相談者が相談を活用して、自らの課題解決を進める)
『相談対応力』(相談相手が、相談者に適切な支援や解決へ導く力)の両面で職場メンバーがレベルアップすると、職場の相談力が高くなっていくと言えます。

しかし、個々人の相談力を高めるためにも、
職場で日常の「報告・連絡」が十分なされていること、相談がしやすい「関係性」や「相互理解」がなされていること、そのためにも「職場目標の共有」ができていること、等が必要です。


先に述べた2回私の上司だったM部長(No373:『人の頭を使おう〜相談活用力1「相談の本質はシナジー」』)には「3つのできないことはない」だけではなく、もう一つ印象深いエピソードがあります。

それは、多数の部下を抱える身であったこともあり、「相談対応力」も十分ありましたが、それ以上に「相談活用力」も高かったのです。

M部長の「相談活用力」とは、自分の分からないことや自分と違う立場の意見を聞きたい人には誰にでも相談して、素直に聞くことです。

例えば、自分のメンバー、つまり部下にも遠慮なく、素直に、知らないことについて「これってどういうこと?」と尋ね、素晴らしい成果を出した人には「へーっ、スゴイね。どうしてそれができたの、教えて?」と言う感じ気軽に聞くのです。

部下に質問、相談できる上司だったのです。
まさに率先垂範して相談ができる職場をつくっていたと言えます。


以上のように、職場で相談がしやすく、かつその相談が効果的であり、その相談の実践を通して、職場全体の課題解決が進み、さらに結果もよくなる力、それが「職場の相談力」です。

そのために必要な実践ポイント(具体的なあり方・状態や職場のリーダー・メンバーの具体行動)を以下に挙げます。

■職場の相談力の向上の実践ポイント
@毎朝、お互いに元気で明るい挨拶をしている
Aメンバーのいい所や成果を口に出して認め合い、
 褒め合っている
➂協力や支援を受けたりしたら、お互いが「ありが
 とう」と感謝の言葉を口にしている
➃職場での指示、報告や連絡、会議での発言には、
 お互い耳を傾けて聴いている
D分からないこと不明点は、お互いがすぐに確認、
 質問している
E職場では、仕事の指示や依頼に対して完了の報告
 がしっかりとできている
F相談された人が適切に対応できない場合に、他の
 メンバーが支援や協力をしている
G職場では、お互いの情報共有化と相談の機会や場
(打合せ、ミーティング)が定期的に設けられている


以上8項目は、職場の相談力のチェック項目であり、また具体行動の実践目標(具体策)そのものでもあります。

現状をふり返り、できるところから実践、継続して職場の中で習慣化し、前進させて行きましょう。

それでは、また次回。


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