ちょうど6年前の同協会主催の新春講演会にも来ていただきました。杉並区立和田中学校校長に内定はしていた頃です。
今回のテーマは「つなげる力で日本を解き放て」。
講演の内容の前に、話の進め方が本当に分かりやすい。
まず、定番ではあるが「教育界のさだまさし」と言われる、見かけだけではなく、実際に20数年に及ぶ、さだまさしさんとのご縁の話からスタート。
主要な項目は、板書もした3項目。
1.「つながる力」のワークショップ
2.学力と「つなげる力」=情報編集力
3.社会はどう動いてくのか
最初のワークショップは「どうしたら新聞を読まない若者、子ども達にもっとよく読んでもらうか」
受講者お隣同士で2,3分で早速話し合い。
ヒントは、興味関心を持たせること。新聞は記事と広告からなる。
新聞を「下から読む」。下から読んで億万長者になったあの人は?!
もう一つ、新聞はどれ位折りたためるか?実際は不可能だか100回折りたたんだら厚さはどれ位?(天文学的距離

講演内容を伝えるのが本稿の目的ではないので、話の中身はこれくらいにして、私が印象に残ったことと印象に残ったことを2つ。
一つ目は、一番伝えたかった主旨(私の理解)で、これからの世の中、正解よりも妥当解(納得解)が大事。
これまでの学校教育では「情報処理力」で「正解」を求める力が重視されてきたが、これからは「情報編集力」による「妥当解(納得解)」を創る力。
正解は一つ、だから「皆んな一緒」。しかし、納得解は「それぞれ一人一人違う」。
妥当解(納得解)を得る(創る)ためには、どんな答えも否定しない、まわりを気にしない、知識・経験・技術を総動員して組合せを考える。つまりつなげる力。
二つ目は、話し方について。本当に分かりやすい具体例、聴講者に合わせて、相手に語りかけ、時には参加させ、考えさせる。
50人弱の講演会でしたが、まさに大人対象の授業と言う感じでした。
今回の講演主旨も含めた内容については、最新著「つなげる力
