前者は、書店でちょっと手にして関心を持ったが買わなかった。たまたま友人が読まないと進めてくれたので借りて読んだ。
苫米地さんの本は、以前「夢をかなえる洗脳力」という本を読んだ。印象に残っているのは、時間は過去から現在、未来へ流れるのではなく、未来から、現在そして過去へ流れている、という考え方。
過去の苦しいことや悪かったことも、現在そして未来をよくすれば、すべて糧となる、という見方。これはなるほどと思った。
しかし、今回の「苫米地式コーチング」はいくつかの点で参考にはなったが、という程度であった。
参考になった点は、「出来る人は『問題』に意識を向けて聞き、人を伸ばす人は『相手』に意識向けて聴く」ということ。
もう一つ、人を伸ばす人の3つの大切な力は、
@自分とは異なる相手を「受け入れる力」
A相手との対話を成立させる「伝える力」
B相手の可能性を「引き出す力」
初めての言葉ではないが、あらためてなるほど、という感じがした。
この書で初めてルー・タイスという人を知った。「コーチング」創始者とあるが、「コーチング」は一人の人が作ったものではないというのが私の解釈。あくまでも「苫米地式コーチング」のベースとなる≪コーチング≫のことであろう。
(コーチング的に再現というより、ワークショップ自体がコーチング的であったといった方が正確かもしれない)
しかし、実際にはコーチング的なのかどうか、ある面ではプレゼンテーション、説得型的コミュニケーションともいえる。
苫米地さんの本をは対照的で、社会の未来を変えていく中での個人の変化・成長を説いている(というより投げかけている)。苫米地さんは個人の願望や夢を実現するためのコーチングといえる。
両方とも、著者の考え方に触れたり、理解しようという人には良いが、コーチングを学ぼうとか、人材育成や組織開発のためのコーチングの本ではない、と感じた。幅広い意味でコーチングを学ぶ、深める面ではいくらか役立ったとはいえる。
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