本日(3月31日)の日経新聞、建築家「安藤忠雄さん」私の履歴書の最終回。
タイトル『日本』
人間性育む教育に未来
実直な国民性・創造力 回復を。
この中で、近代日本の過去の第一の奇跡が「明治維新」、第二の奇跡を「戦後復興」とし、
最初の奇跡の原動力は、300を超える諸藩での教育(藩校や私塾、寺小屋)〜現在の一律な教育制度とは異なる特色ある教育であった。
学ぶ人の目的と個性を考慮した、熱意ある柔軟な教育が生み出した人材が新しい時代の扉を開いた。
終戦後は、廃墟の中から寝食を忘れた大人たちと目を輝かせた子どもたち(もすぐに大人になって経済復興の戦線に参加した)が、成し遂げた。
しかし、「経済大国」と言われた1970年前後から経済的な豊かさのみを求め、創造性や好奇心や感性を磨く本当の生活文化の豊かさを忘れて、自分で考えず親の(社会の)求めるレールの上を走るのに精一杯の子ども達。過保護に育てられ、自分で考える体験が不足し、自立心や判断力もないままに成人し社会を支える立場に立つ。
人間性を育み、自分なりの価値観をもつ「自立した個人」を育成しないと、未来が見えてこないと安藤氏は言う。
この最終回に安藤氏は述べた考えにはほぼ同感である。
今回の大震災は、ある意味物理的、経済的、人的な大災害であったが、実際の存亡の危機は、この出来事自体ではないと思う。
逆に今回の国家的な危機を、おおいなる機会と捉えて、今こそ第三の奇跡を起すべく、日本そして私たち、私自身が変らなければならないと思う。
日経新聞は、この大震災が起こる前から「三度目の奇跡」を特集していた。
本当にこの大震災は、禍福と為す大転機としたい。
別な視点(政治経済的な側面)から「第3の奇跡」を起せるかの記事。
(シンガポール紙「聯合早報」3月23日付け、より)
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2011年03月31日
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