2011年07月14日

黒木亮の初エッセイ集(文庫オリジナル)

高校の同級生K君こと黒木亮氏のエッセイ集『リスクは金なり』を読んだ。

ところで、エッセイ(日本語では、随筆)とは、
「者の体験や読書などから得た知識をもとに、それに対する感想や思索、思想を散文によってまとめたもの。」(Wikipediaより)



本書の「はじめに」の最後に、次のように書いてあった。
(なお、この手のエッセイ集は、最初から順に読むより、興味ある項目から拾い読みしていくほうがすんなり頭に入ると思います。一度お試し下さい)

と言うことで、興味のあった「第五章 海外から見た日本」、「第三章 人生の目標が見つかるまで」を読んで、ひとまず本書をおいた。


第五章の続きで、まだ全部読み終わる前に「おわりに」を読んだ。

世界80カ国近くを訪れた著者が観察した結果、自信と誇りを持っている最たる国がフランスだ、と言う。
そして、日本は独自の文化のある国であるが、英語圏ではないことや文化を外国に発信する努力が足りなかったと指摘する。

この文化を強くすること、もっと発信することが日本人が誇りを持って生きていくために必要だと言う。

文化のほかにもう一つ、日本には紛れもなく世界最高水準のサービスがある
また、JALや全日空のサービスと米国や英国の航空会社のサービス度では雲泥の差がある、と延べている。

セコムが英国で警備保障業務を行い、ヤマト運輸が海外展開をするなど、現在サービスの輸出も始まっている。

そして、医療も世界最高水準にある分野だ、と断言している。

著者自身30歳で最初の会社(都銀)のロンドン支店に赴任し以来、すでに23年ロンドンに住んでいる。
その彼が、医療を考えるとやはり最後は日本なのかなという気がする、と最後に述べている。


日本人自身は、問題を指摘することが好きなのか自国の強みよりは、弱みや問題点を指摘する著作や報道がなぜかメチャメチャ多いような気がする。


私は、最近「解決志向(ソリューションフォーカス)」という、ポジティブな解決志向のコミュニケーションを学び企業研修やコンサルティングで活用している。

その私としては、個人も会社も、地域も国も自分(自社、地元、自国)の強みと長所をもっと認識して、それを伸ばすことが他者(他社、他国)から賞賛され、力強く生きて(発展して)いけるのではないかと感じている。


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ラベル:黒木亮
posted by じんさん at 21:01| 北海道 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ご縁(師と友) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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