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昨日(平成25年1月23日・水)は、第27回ABネット例会でした。
テーマは『新聞社の経営と業界の未来予想図』
講師は、北海道新聞社取締役販売局長の小川直樹氏。
内容アウトラインは下記。
●経営的視点から見た新聞業界の今昔(特にここ10年の変化)
●新聞社の経営の仕組み 販売、広告、事業・出版 他
●電子化(インターネット)、SNS、携帯・スマホなど メディアの多様化
●海外新聞事情
●活字離れは進んでいるのか
●メディアリテラシーを高めるツールとしての新聞活用(NIE)
●これからの10年予測…淘汰・再編、事業変革等
最後に、新聞関連クイズ(賞品付き)
関心を惹いた内容は、インターネットなどこれまで以上の様々なメディアや情報ツールの発展は歓迎、という話。
また業界のこれからについて、淘汰再編はもちろん既に起きていて、今後も進めようとしている業界での業務の共有化による合理化(印刷、配送、販売など)の一層の進展の話。
新聞という情報メディア(商品)は競争していても、半面では協働が進む体制があること。
また、日米比較では、日本の場合、広告収入以上に販売収入で経営が成り立ってる点や販売店(宅配)によって支えられているという違い。
私の感想としては、お話全体を通して、新聞業界は、社会を支えているインフラ産業の一つだと感じました。
単なる情報メディアとしての配信だけではなく、生活情報や広告(チラシ)、そしてそれを宅配で届けている新聞販売店の存在も含めての一大産業です。
ただその情報メディア機能について、これまでの総合紙としての、政治、経済、社会、生活、地域情報などの全体を扱うという側面が、その他の専門情報メディアとどのような位置づけになっていくのか。ユーザー(顧客)は何を求めているのか。
それに伴い、単に販売部数を伸ばすという意味での販売ではなく、真のマーケティング、顧客ニーズの把握さらに顧客ニーズの創造までのマーケティングによる新聞自体のイノベーションも必要ではないかと考えました。
されはさておき、講話の後に質疑応答や懇親会でも参加者それぞれの新聞体験(新聞の読み方、新聞少年体験、新聞記事への意見、新聞記者志望,等々)さまざまな意見や感想が出てきました。まさに新聞は知的インフラ、情報と人的ネットワークのベースだと感じました。
その意味でもABネット例会らしいテーマだったと思います。
さて、例会後の懇親会は、19名が参加。
いつものようにたいへん盛り上がっていました。
最後には一人1分30秒スピーチでお互いの理解を一層深めました。
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2013年01月24日
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