2013年03月05日

江副さんの『マネージャーに贈る20章』その3〔第11章〜第15章〕

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前回に引き続き、江副さんが社内報で書かれた『マネージャーに贈る20章』の第11章〜第15章まで。

<第11章>
経営者が数字に弱ければ、会社は潰れる。仕事への熱意は十分あっても、数字に弱い人は優れたマネージャーとは言えない。


私は最初の会社で役職者にはならなかったが、入社3年目で、自職場の損益計算書を作成する仕事を支社長から命じられた(上司の課長ポストがその支社長の兼務で実質不在だったからである)。その時リクルートはPC制度(プロフィット・センター:営業だけではなく制作部門も含め全社の100を超える課単位でPLの管理をした)を導入した。
その時に初めて、コストは人件費が一番であることを(知識では知っていたが)実感した。自職場の場所代も支社の総務PCに払っていること、研修費を本社人事PCに払っていること、その他多くの経費科目があることを知った。
そして、目標達成した時に出るインセンティブ(目標を高く達成すると海外旅行に行けた)が、すでに計画の中に含まれていることを知った。決して会社から貰ったものではないことが分かった。自分(たち)が稼いでいるんだ!と。


<第12章>
マネージャーには、コンピュータという有能な部下を使いこなす能力が必要である。コンピュータを駆使して仕事を効率的にすすめるためには、コンピュータに関する知識・技能を自らのものとし、同時に日常的に自分自身の手で動かしていなければならない。
コンピュータを使えない人は、いずれマネジメントの一員にとどまれなくなる。


この20章を江副さんが書いたのは、28年前位のことだ。リクルートは創業間もなく〜コンピュータを使っていた。入社5,6年目にIBM5550というパソコンが各課に配備された。
江副さんは、すでにその頃から今の姿を予測し、描いてたのだろう。


<第13章>
与えられた時間は、誰にとっても同じだ。人が大きな成果をあげるか否かは、その人がいかに時間を有効に使うかにかかっている。
経営者は、効果的な時間の遣い方を知っていなければならない。


これも、誰もがそうだ!と分かっていて、かならずしもそうできていないことの一つだ。
最初の会社を辞めてから学び始めた「脳力開発」の中での『戦略・戦術』の区分けと実践がキーポイントだと私は思う。
単なる優先順位などということではなく、決心覚悟付きで何を成し遂げるかを決め、そのことに時間をかける、ことだと分かった。しかし、まだ実践しきれていない。


<第14章>
「政治家には嘘が許されるが、経営者には嘘は許されない」とは水野重雄氏の言葉である。
経済活動はお互いの信頼関係が基盤となっている。1度不渡りを出した経営者が再起することはまれである。
言葉や数字に真実味が感じられないマネージャーは、周囲から信頼を得られない。


この章の言葉の意味することは、単なる『嘘』を言うな、『嘘つき』になるな、ではない。
やると言ったからには実際にやり遂げる、できないことをしない、守れない約束はしない、ということではないかと私は思う。


<第15章>
自分のメンバーを管理するにはさして苦労はしないが、上長にはどのように対処すればよいのか、と苦労する管理者が多い。しかし、この問題は自ら積極的に働きかけることで解決して欲しい。相互理解を深めること。
そして上長の強みはそれを活かし、弱みはカバーしてゆくことによって仕事はなめらかにすすんでゆく


上司に対するマネジメントを真っ向から書いた本は少ない。
しかし、これもまたトップを除くすべてのマネージャーにとって重要な課題だ。
そして、部下と同じく上司も、まぎれもなくマネジメントで活用すべきリソースである。


コメントに苦労しながら、次回へ続く。


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posted by じんさん at 00:00| 北海道 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ご縁(師と友) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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