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江副さんが社内報で書かれた『マネージャーに贈る20章』の第16章〜第20章の最終章まで。
<第16章>
"忙しすぎて考えるための時間がない""マネージャーはもっと思索に時間を割くべきである"と主張する人がいる。しかし、仕事と思索を分けて考えることは、あまり意味がない。
なぜなら、仕事を前に進めるアイディアや活力の源泉は仕事そのものの中にあるからである。
健康のためには、大切な脳をリラックスさせるためには適度な休息は必要だ。
しかし、思索のためだけの特別な時間をとることは意味がないと江副さんは言っている。
適度な休息中も、成果をあげるマネージャーは、意識的でなくても、無意識の中であっても、思索は進んでいるということだろうか。
<第17章>
業績と成長は不可分であって、高い業績なくしてマネージャーの成長はありえない。
マネージャー自身の高いモチベーションが業績を生み、成長を実現するのである。
創業して以来、ある一時期を除き、成長し続けていた企業を経営してきた江副さんならではの言葉であり、その企業で働いた人間としては、成果が成果をつくり、成功体験が成功をつくる、ということは個人としての体験は別として、実感できる言葉である。
<第18章>
"もっと期限が先ならば""もっと人がいれば""もっと予算がおおければ・・・いい仕事ができるのに"と嘆くマネージャーもいる。
マネジメントとは、限られたヒト・モノ・カネ・そしてタイムをやりくりし、それぞれの最大活用を図ることである。
経営の成果は常に、それに投入された経営資源(ヒト・モノ・カネ・タイムなど)の量との関係で計らねばならない。
生産性に関する言葉。
あまり多言を要することはない。最初の2行は、言い換えると"もっと〇〇〇なら”と言う言葉が多いマネージャーは、自らのマネジメント力が足りないということを公言している、ということになるだろうか。
<第19章>
我社は永遠の発展を願っているが、それは後継者たちの力のいかんにかかっている。後継者の育成も、マネージャーの大切な仕事である。自分が脅威を感じるほどの部下を持つマネージャーは幸せである。
この言葉は創業経営者にとって自らのつくり発展させた会社の行く末を考えると出てくる言葉だろう。
多くの成長し発展した企業がさらに変革しながら継続しているかどうかは、確かに継承者による。
私がいたころの人材採用担当者が上司から言われていた採用基準は、「間違いなく自分より優れていると思える人材かどうか、かつ、一緒に働きたいと思える人材かどうか」だったという。
<第20章>
仕事の上では、"したいこと""できること""なすべきこと"の3つのうち、どれを優先させて行動すべきであろうか。"できること"から手をつけるのは堅実なやり方ではあるが、それのみでは大きな発展ははかれない。
"したいこと"ばかりでも問題だ。将来のため、メンバーに今何をすべきかを見出させ、それが例え苦手なこと、難しいことであっても挑戦的に取り組んでゆく風土をつくることがマネージャーには求められている。
今回で本項目 江副さんの『マネージャーに贈る20章』終了。
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2013年03月08日
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