合気道の記憶の最初は、中学生の時、田舎の書店(文房具屋と一緒の本屋さん)で確かカッパブックス「合気道入門」(現在絶版)を手にしたことだと思われる。手元に本が残っていないので立ち読みしたようだが、その割にはなぜか内容についての記憶はハッキリしている(何日間か通ったのかもしれない)。本の半分は合気道開祖植芝盛平翁の半生と合気道のあゆみ、残りの半分が合気道の技を4コマで絵解きして説明していたと覚えている。その技の姿がぶつかり合いではなく妙に納得できたように感じている。
実際の合気道を見たのは、それから4,5年後で大学に入り仙台の東北大の川内キャンパスで、新人歓迎の合気道演武会である(他に演武していた武道は少林寺拳法、躰道、他空手もあったかな?)。
高校まで運動といえばピンポンしかやっていなかった私なのだが、何か武道的なものを始めてみたくなり、剣道、柔道は皆中学、高校からやっているので、少林寺か合気道にしようと思った。そして合気道部には女性もいた。よしこれなら俺にでもと思い、入部名簿に名前を書く(後から分かったが、少林寺は週休二日であり、合気道は土曜日も稽古があり、決して少林寺より楽ではなかった)。