最初の会社リクルートには10年弱在籍。この会社では社内の人をたくさん知って(知られて)いることがステータスであり、実力でもあり、実際仕事の業績に結びつく事も多くあった。まず、入社した同期はお互い入社時にほとんど全員知っている(一時期の1千名近くの大量採用時代はわからないが)。在職中にたいした業績を上げられなかった私だが、営業職であったこともあり、結構社内の人はよく知っていたほうだと思う。しかし、人的ネットワークという点では、退職後である。次の会社では個人向けの講座も営業していたこともあり、リクルート時代の上司・先輩や同期・後輩にも会いに行った。ついでに、どうせなら情報交換会というか勉強会を作ってしまおうと考え、何人かに声をかけ、MR会(元リクルート)を数人で始めた。最初は6,7人であったが徐々に増え、月1回の会合では毎回、リクルートから離れ、独立したり、家業に戻ったり、転職したメンバーが2人、今の仕事や今後の夢を語るプレゼンテーションの場にした。結構面白かった。ちょっと変わった花屋を始めたのもいれば看板屋さん、輸入業、都市計画コンサルタント、不動産、人事研修、ライフプランナーなどなど。まさに異業種交流会だった。もう10年以上経って今でも活動を続けている。
よくリクルートの人は会社を辞めてからも成功している人が多いと言われる。元リクルートの一人でリスクマネジメントの第一人者リスク・ヘッジ代表田中辰巳さんは、講演会でなぜ元リクルートの人は成功しているのですか?という質問に対して、辞めている人が多いから(おそらく1万人はいる?)成功する人も中にはいるのでしょう、と答えた。確かにそうも言えなくもない。
かつての上司の一人、藤原和博さん(現杉並区和田中学校校長)は公的教育業界と言う異業種へ転職された。藤原さんはEX−RECRUITというリクルート卒業生の紹介サイトもつくられている。私も、今年(平成16年)から地元札幌でMR会を始めようとしている。
もう一つ私のリクルート人脈といえば、私のいた人事教育事業部に所属していた研修トレーナーの方々。私の今の仕事の先輩であり、またやはり師といえる方。現在日本報連相センター代表の糸藤正士先生、社内でワークショップ手法で人事考課を手づくりするM式人事考課システムをつくられた村上裕先生、その他は私の会社のパートナーネットワークで紹介している方の多くはこの時のトレーナー、そして同じ事業部門や他部門の先輩、後輩諸氏である。
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