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先日のNHC(日本報連相センター)全国大会でご一緒した天野勉さんの著書を拝読しました。
書名は、『社労士パパが教える子育て世代のライフプラン』。
私の本業は企業研修のトレーナー(講師)で、会社内におけるライフプランやキャリアプラン研修は、担当したことはありますが、こちらは個人・家庭主体のライフプランです。
キーワードは「自分が主人公となるライフプラン」。
このテーマというか勉強(学習・教育)は、これまでなかなかなかったと思います。
小中高の学校教育や大学教育は、基礎学力や知識(教科・科目)の勉強、そして専門科目の習得はできても、自分の人生をどのように生きていくかについての知識や考え方は教えてくれていません。
かっては、家庭や近所のおじさんおばさん、お兄さんお姉さんや親せきづきあいの中で教えてくれた情報も今の社会ではなかなか得ることが出来ない環境です。
会社に入ってからの企業研修では、仕事や会社のためのビジネススキルやマインド・考え方、担当業務の専門教育はなされても、あくまで会社(組織)と仕事のためです。
社会に生きていくためには、「個人・仕事(会社勤め又は自営)・家庭(親戚も含む)・社会(知人・友人の交友・交流)」それぞれの領域での能力(知識・スキル・考え方)の向上が必要です。
しかし、社会で最低必要な一般知識とわずかの専門知識を学校で学び(学歴)、多くの場合男性と女性の一部は、仕事(会社)でその大部分の時間を能力を使い、女性の多くは、結婚して子供が出来た場合には家事、そして育児と家庭生活の中心を支え、さらに途中から収入を得るための仕事をする。という現状はそう大きく変わってないのではないかと思います。
私自身は、最初の会社を離れる1年前に自ら受講した講座(『脳力開発』)をきかっけで、人生戦略(当時は、「個人・仕事・家庭」の3分野での人生長期ビジョン〔目的と目標〕)を作成することが出来ました。その結果、その後2社を経て、結婚後独立しました。この講座に受けて人生戦略を考えなければ、今の仕事をできていなかった、少なくとも違った状況になっていたと思います。
男性であれば、会社に勤めたらよほど大きなことがなければ、仕事に追われて(もちろん趣味にかなり重点を置く方もおおいでしょうが)人生戦略、つまりライフプランを考えないことが多く。女性の場合には、(正直よく分かりませんが)結婚して家庭ができれば、家事・育児に追われて、やはりライフプランを考えないことが多いのではないでしょうか。
少し話が長くなりましたが、是非結婚して家庭を構えた若い方々(少し上のシニアの方ももちろん)是非、夫婦で一読していただき、また何度か読んでいただき、「自らが主人公のライフプラン」を考え、作っていただければと強くお勧めします。
本書を読んで、私の印象に残った言葉は「ワークライブバランスは寄せ鍋」論。始めて聞いた「イクボス」や「イクジイプロジェクト」等々。分かりやすい言葉、文章で読みやすく、そして考えるきっかけとなる本です。
個人や家庭をサポートするお仕事のかた、つまり生命保険の営業の方、住宅営業の方(家はライフプランの中で大きな買い物です)、家族・個人カウンセラー、社労士や弁護士の方のもお勧めです。
専門職の方は、この本に書いてある知識は知っているという方も多いでしょう。しかし、この本でいうところの「自らが主人公のライフプラン」を考え方、視点からその専門的なサービスを提供することをしていただきたいのです。自らの会社や仕事のためと言う視点に偏らず、本当にお客様である「子育て世代」に寄り添った営業であり、寄り添ったサービス提供です。
最後に、さすがNHC(日本報連相センター)会員である著者は、本書にその基本的な考え方「3つの視点」等も展開しています。
報連相センターの理念は、「情報の共有化を深めることで、人と人とを結び付け、互恵の関係を広げ、深めます」。
その意味では、「真・報連相」(NHCの考え方)の理念を活かした本とも言えます。
「自らが主人公のライフプラン」を考える人が増えることにこの書が役立つことを確信しています(^o^)/
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2014年10月16日
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