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丸善ジュンク堂書店へ行ってきました。
目的は、会議研修関係の本を探しと、研修関連で何か面白そうな本はないかということでした。
そこで見つけたのが、タイトルにあるこの本。書名がユニークなのと、”集団力”はどこへ消えた?というサブタイトルに興味がそそられたのです。
研修に関して、私の問題意識の一つが「個人力」の向上よりも「チーム(職場)力」の向上の方が、企業の人材育成にとって効果的ではないのか?ということです。
早速買って読了。内容は、ある中堅企業の人材開発部の物語。舞台となる企業は従業員数400名、売上高200億円のメカトロ部品メーカー。
人事部から新たに新設された人材開発部に希望して部長に就任した元事業部長Bさん、課長、女性中堅メンバー、男性若手メンバー4人の会議室でのミーティング。
以下に、各章のキーとなるセンテンス
〇私達人材開発部は、増収増益に直接つながるような研修、人材育成を提供しなければならない。
〇わが社は徹底的に集団力で差別化して、世界に勝つ!
〇集団の4種類 :その定義と/アウトプット
(1)場:同じ空間と時間を共有している人の集団/出会いとキッカケ〔テーマ〕
(2)サークル:同じ価値観や問題意識を持つ人の集団/ビジネスの青写真
〔事業コンセプト〕
(3)チーム:同じ目標を持ち、役割分担を持った集団/新事業の具体化
〔事業システム〕
(4)グループ:同じ属性を持つ人の集団/組織の存続〔オペレーション〕
〇研修の単位は、同じ事業を担当する又は関係するリーダーを組織横断、機能横断的に集める。これを”塊”と呼ぶ。”塊”研修では、4位一体の集団を疑似的(バーチャル)に体験する研修。現実テーマを扱う。
〇”塊”のリーダー研修の後に、その体験や結論を共有する”クォータ研修”
〇”動き”の差別化、新事業、事業の差別化、増収増益の関門突破に向けてトライアンドエラーを繰り返す。
興味・関心を持った方は、是非本書をお読みください。
自社の現状や事業に置き換えて、自社の現在行っている研修を振り返りながら読み進めると、気づきと学びが必ずあります。
これまでの企業内研修の枠組みや人材開発の理論・理屈にとらわれず、また他社事例も参考程度にして、本気で自社の経営における意味のある、成果の上がる研修・人材育成を考えていくことです。
今期のテーマ「会議(ミーティング)研修」も、まさに個人ではなく、チーム・職場やその風土活性化につながります。
『集団力の向上』は今年、いやこれからの研修事業のキーコンセプトになります。
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2015年01月18日
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