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前回(1月17日)の記事では、物心ついて以降、最初の会社から転職するまでの個人的な「相談」についての経験をふり返った。
今回は、最初の会社に入って、職場(組織)における仕事に関わる相談についてふり返ってみる。
最初の会社リクルート(当時はまだ、日本リクルートセンターと言う長い名前だった)は、とにかくコミュニケーションが密な職場だった。
皆が皆外向性の性格だったわけではない(かくいう私もSPIのテストで内向型)。世間一般の会社よりは、入ってくる新入社員は明るく、元気で、強い子が多かったとは思う。
個々人の性格特性以上に、コミュニケーションをとる機会やツール等の環境条件が、この会社をあついコミュニケーション集団にしていたと思う。
具体的には、まず内定者の多くが、本社や近くの支社、営業所でバイトをする。当然入社以前から、社内に知り合いができる。
そもそも、学生バイト自体がリクルーティングのキッカケ(私の場合は、体育会幹部の就職モニター調査がきっかけ)。今で言えば、意図的なインターンシップ。
内定者時代にも、内定式後の懇親会からはじまり、内定者自身で作る内定者報や社内報の送付など、会社やお互いの情報共有・情報交換の機会が多い。
入社すると、社員アトラス(人間地図帳の意味)が配られ、全社員の顔写真とプロフィール紹介。自己申告の既婚、独身(恋人アリ、失恋中?募集中等)マーク付き。新入社員アトラスも別途あった。各部門ごとにも似たような自己紹介報もある。
実際に職場に入ると、各部門内で紹介される。仕事で他の営業所や部署に行くと、挨拶(自己紹介)させられたり、先輩と一緒に行くと紹介してくれる。
他にも、社員がお互い同士知り合えるチャンスが満載。入社式後の全社新入社員歓迎パーティやら、配属の各部署や各課での歓迎会(フォーマル、インフォ―マル多数)。
当時は、新入社員歓迎の社内イベント「山手線徒歩で一周」(山手線の前後左右を歩くルートで、夕方本社出発、朝方日比谷公園あたりでゴール)があった。
このイベントは新入社員は必参加、先輩社員は自由だったと思うが、新人のかわいい子を物色(もとい見つける)機会であったとか…。このイベントの最中でも、お互い同士紹介したり、されたりしていた。
また、当時急成長の会社であったので仕事は忙しく、9時、10時残業は当然だがそれから、ほぼ毎晩飲みに行く。そこでも店で(だいたい行先の店が決まっている)他部署の連中に合うと新人は紹介される。
仕事で実利もあるのだが、社内ではたくさん人を知っている、または知られている、つまり顔が広い人がエライという風潮もあった。
話しが職場の「コミュニケーション」と言うテーマになってしまったが、要はこのような職場であったので、相談といっても、そうかしこまってするわけでもなかった。もちろん、個人的な親しさと仕事は別と言う面はある。
仕事の面では、私は最初の配属が研修事業部門の営業担当であった。営業部署は事業部門は違ってもほぼ毎週(多くは金曜日、外出先から帰社後)1回営業会議。その週の活動報告と次週の行動予定の報告。
「ヨミ表」と言うのがあって、各人の営業アタック先や既存取引先絵の営業活動をこと細かに報告する。Aヨミ(今週又は今月必ず受注できる)が外れると、何でだ?どうするんだ?とくる。…これ以上の営業会議の詳細の描写は長くなるので、省略する。
まだ、まだあるが仕事の面でもコミュニケーション(報連相)をとる仕組みが数多くあった。
しかし、コミュニケーションが取れ、比較的相談もしやすかったのは、それ以外の要因も大きかった。それは皆若いということだ。
私が入社した当時は、当時社長の江副さんが40代前半。当然所長や課長も30歳前後、社員も皆若い。当然話がしやすい。
その(今思えば)非常に若い上司、先輩に「相談」した時のことだ。上司、先輩には個性的な人も多く、タイプはさまざまであった。ただ一つ共通点があった。
それは、相談した時に最初の対応である。何かわからない事や困ったことを相談すると、「五十嵐、オマエはどうしようと思っているんだ?」と必ず言ってもいい位、質問で返ってくることだ。
当時は「コーチング」と言う言葉もなかったが、ある面、相手(部下)自身に考えさせるという指導育成法であったのかもしれない。
何だか、職場での「相談」の話と言うより、最初の会社のコミュニケーションについての仕掛けや風土の話になってしまった。しかし、それが「相談」を活用する、活用できる組織として、非常に大切なことは間違いない。
私は、最初の会社のグループ会社も含めると4つの会社に勤めた。
最初の会社での、また残り3つの会社での、具体的な相談体験のふり返りは、また次回(次号)で続けよう。
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2016年02月06日
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