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3月末から4月初めに新入社員研修を4回実施しました。そのすべてが「報連相」の研修です。
4月下旬には、ある会社での全職員「報連相」研修も実施しました。
報連相研修で大切なことは、ビジネスパースンとして必要な個人のスキルの習得だけで終わらせないことです。多くの報連相研修では、報告・連絡・相談の簡単な意味を理解し(明確な定義ではない)、そのやり方(伝え方・話し方、聴き方)のポイントを学ぶだけ。
これでは、組織全体がしっかりとした報連相のできる職場にはなることはない。
いつも思うのは、新人以外の階層で「報連相」研修を実施すると、9割がたの会社、受講者で「報告・連絡・相談」の意味目的が共通認識されていない、またはやり方や形式レベルで留まっていること。
相互に「報告・連絡」また「相談」の意味目的が共通認識されていなければ、個々人でバラバラになるのは当たり前だ。
要は、報連相のスキル(やり方)の問題ではなく、意味目的を共通に分かって(これを共有化という)やっているかどうかが一番重要な問題なのだ。
ほとんどの報連相の研修や本、またネット情報でも明確な意味目的を明示した報連相のフレームワークは少ない。
研修で「報告とは?」「連絡とは?」「相談とは?」と新人に訊かれたら、何と答えますか?と質問して考えてもらうと、ほとんどが大体次のような回答となる。
「報告は:過去のことを伝える。自分に起こったことを伝える」
「連絡は:現在進行形と将来のことを伝える。相手は様々」
「相談は:わからないことを質問して答えてもらう」等。
これでは、ほとんど何のことがか分からない定義といえる。次の質問にどう答えるの?
○報告が過去のこと、起こったこって、何でもかんでも伝えるの?
○連絡することで過去のことは全くないの?
○相談するのは、わからないことだけなの?
あるサイトでは、以下のような目的を述べていた。
アシタノレシピより引用
報告の目的は、自分の現状を知らせることにあります。
今現在、自分がどういう状態にあるか。過去から現在に至った経緯と結果をまとめ、現在の状況を把握し、次に向かおうとしている方向性と自分の意志を伝える。これが報告です。
連絡の目的は、その時折々で発生した事実を関係者に知らせることにあります。
連絡というのは、事実の周知が目的です。自分がどう思ったとか何を感じたかとか、そういうものは必要なく、基本的には事実を関係者に知らせる作業です。
相談の目的は、決断しかねている状況において、判断材料を増やすことにあります。
ビジネスには、決断しなければいけないことが多い。しかし、経験も知識も浅いうちは、自分が持っている判断材料だけでは決断しきれないことがあります。
以上は、これまで見た「報告・連絡・相談」の意味目的の中ではかなり優れモノだ。
次回は、私の研修でお伝えしている「報告・連絡・相談」の意味目的をお伝えします。
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2016年05月04日
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