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前回は、「報連相は職場のマネジメントそのもの」ということをお伝えしました。
今回のテーマは「報連相のコミュニケーションスキル」です。
前回は、次回は「組織のコミュニケーションとしての報連相スキル」がテーマとしていましたが、報連相は組織のコミュニケーションであり、マネジメントそのものということは、既にご理解いただいたかと思います。そのため、今回は「報告・連絡・相談」のそれぞれのコミュニケーションのスキルと言う視点で深めていきたいと思います。
「報告」については、真・報連相の5段階のレベル表の1度に「結果、経過の順で要領よく報告している」「5W2Hで、分かり易い報告をしている」とあります。レベル表にはありませんが「事実と意見を分けて報告する」ということも手段レベルでは、重要なポイントの一つです。
実は、報告のコミュニケーションスキルとしては、5段階のレベル表には記載されていない、もっと大切な内容があります。それは、報告の一つ前のコミュニケーションです。何だと思いますか?
それは、「指示(依頼)の受け方」です。そして、その際に必要なコミュンケーションスキルは何でしょうか?
「指示(依頼)の受け方」のポイントとしては「疑問点や不明な点は、納得できるまで質問している」、「指示(依頼)の目的や意味を必ず確認している」、「指示(依頼)事項の遂行中に不明点が出て来たら、勝手に判断しないで直ちに確認している」等があります。
ここでの最重要のスキルは『確認のスキル』と言えます。また、目的や意味を明確にする『質問のスキル』も重要です。
そして、指示を受ける時も、報告(中間報告)の時も状況に応じて『提案のスキル』が必要となるのです。
次に「連絡」です。
同じく5段階のレベル表の「連絡」のポイントとしては「相手を見て、明るく大きな声で挨拶をしている」、「適宜(てきぎ)、声かけをしている」とあります。これらは、コミュニケーションスキルとしては『承認のスキル』と呼ばれるものです。
最後に「相談」です。
実は、5段階のレベル表の中でコミュンケーションスキル満載なのがこの「相談」の区分です。
1度にある項目の「よい報連相はよい人間関係の上にできる、よい人間関係はよい報連相の上にできることを知っている」はスキルと言うよりコミュニケーションの土台、ある意味でコミュニケーションそのものです。
3度には「積極的傾聴で情報の共有化を深めている」があります。
4度には「効果的な質問で情報の共有化を深めている」(質問のスキル)があります。
そして、同じく4度に「自他を尊重しながら、自分の意思を正直に、率直に表現できるし、柔軟な対応で歩み寄りもできる」(アサーション:自他尊重の自己表現)があります。
以上「報告・連絡・相談」に関わる(必要な)コミュニケーションスキルをみてきました。
「報連相」は、やり方のポイントだけはなく、その際にコミュニケーションのスキルが同時に必要なのです。
まさに、コミュニケーションは知識ではなく、スキルなのです。
そのスキルとは『傾聴』『承認』『確認』『質問』『提案』『アサーション(自己表現)』等のコミュニケーションスキルです。
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2016年07月04日
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