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さて、今回のテーマは、
「社会人基礎力」と「生きる力」(人間力)。
4月1週目に担当する某市役所の新採用職員研修で「社会人基礎力診断」という項目があり、私も聞いたことはありましたが、準備のために詳細を調べました。
「社会人基礎力」とは、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、経済産業省が2006年に提唱しました。
詳細は⇒こちら
内容は、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されています。
企業研修では、マネジメント能力のアセスメント研修(管理者としての能力を課題・実習を通して評価し、育成や昇格に活用するプログラム)で使われている評価ディメンション(評価項目)に非常に近い内容でした。
そして「生きる力」。
これは、文科省の新指導要領(小学校は2020年から、中学校、高等学校は、それぞれ翌年、よく翌年から実施)の理念が「生きる力、学びの、その先へ」です。実は、10年前の指導要領改訂での理念が「生きる力」でした。
今回の「生きる力、学びの、その先へ」は、
「何ができるようになるのか(何を学ぶか)」
◆学んだことを人生や社会に生かそうとする
『学びに向かう力、人間性 など』
◆実際の社会や生活で生きて働く『知識及び技能』
◆未知の状況にも対応できる
『思考力、判断力、表現力 など』
「どのように学ぶのか」
(主体的・ 対話的で深い学び)
現行の「生きる力」(平成23年〜)それは、知・徳・体のバランスのとれた力のことです。
その基本の考え方は・・・
○確かな学力:基礎・基本を確実に身に付け、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力
○健康・体力:たくましく生きるための健康や体力
○豊かな人間性:自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心、など
学力の重要な3つの要素を育成します。
@ 基礎的な知識・技能をしっかりと身に付けさせます
A 知識・技能を活用し、自ら考え、判断し、表現する力を育みます
B 学習に取り組む意欲を養います
学習指導要領「生きる力」は⇒こちらへ
なぜ、企業研修を考えるのに、「社会人基礎力」「学習指導要領」のことを少し長く述べたかというと、国が今後の社会にに必要な人材の理念・方針を掲げている様に、企業の人材育成で「学習指導要領」とまでいかなくても、「社会人基礎力」のより具体化した自社の「仕事で成果を上げてもらうための人材に何を、どのように学ぶか」を考えていきましょうということです。
言い換えると自社の「人材育成方針」、「目指す人材像」そして、具体的な「習得すべき人材能力・要素」を考えることが必要なのです。
事業経営と同じく、人材育成の経営(マネジメント)も理念・目的・方針のないところでは、行く先のない手段(目先の研修実施や人事制度改訂)の実施で終わってしまいます。
と言うことで、これからはその具体的な考え方と方策をこのブログ、他で述べていきたいと思います。
本記事の参考資料
「資料6 これまで提言された様々な資質・能力について(イメージ案)」
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2019年03月28日
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