2019年07月27日

アクションラーニング年次カンファレンス2019 【札幌会場】ネット中継

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アクションラーニング(AL)年次カンファレンス2019(7月27日・土)、今年のメインテーマは
『1on1とアクションラーニング』
1on1は非常に興味を持っていたので、是非とも参加したいと思いました。

しかし、開催を知る1週間前に、同日札幌で元の会社の同窓会を幹事として開催することにしてしまっており参加出来ないことに(-_-;)

開催の半月前に、AL協会にお願いしてネット中継できることになり、弊社の会議室でパートナーや関心のあるクライアント参加で少人数で札幌会場での開催。

以下、カンファレンスの第2部を中心にその内容と感想を述べます。


【プログラム詳細】
第1部 プログラム内容
11:00-11:10 ごあいさつ&活動報告 
        日本アクションラーニング協会 代表 清宮 普美代
11:10-11:30 エクセレントアワード2019 発表&紹介
11:30-12:00 文部科学省「職業実践力育成プログラム」認定「21世紀の
         リーダーシップ開発」プログラムとアクションラーニング 
          早稲田大学 大学総合研究センター教授 日向野 幹也氏
第2部
12:15-13:15 講演 1on1の本質とM(マルチ)オンM(マルチ)
<講演者>   ヤフー株式会社  常務執行役員 コーポレートグループ長 
        コーポレートグループ 法務統括本部長 本間浩輔氏
13:15-14:15 対話 ODにおける、1on1とアクションラーニングの関係
<パネル登壇> ヤフー株式会社  常務執行役員 コーポレートグループ長 
        コーポレートグループ 法務統括本部長 本間浩輔氏 
        南山大学人文学部心理人間学科 教授 中村 和彦氏
        日本アクションラーニング協会 代表 清宮 普美代
14:15-14:30 まとめの対話


【当日の実際の内容と感想】

 
ヤフーの本間さんの話が、率直に本音を語っていて、実践者としての経験が非常に面白く、かつタメになりました(いろいろと考えさせられました)。

第2部最初は、講演会といっても、現状のアメリカから来た手法として「1on1」が流行っていることへの批判的な見方の語りから始まる。

「アメリカでやっている(効果的な)手法なので入れたいのですが!」、「上から言われたのでどうしたらいいですか?」、「どのようにしたら(うまく)導入できますか?」と言う質問ばかり受ける。

本間さん曰く「私は、1on1がアメリカでやっているから入れたわけではない」


その後、会場の参加者から相手を募り(女性が手を挙げました)、本間さんが1on1no実演を行う。結構ざっくばらんでリアルな話合い。

「今日、何を話したいの?」から始まり、「で何をするの?」で終わる10数分間の会話でした。


本間流の基本3つの質問、最初は
「どうよ?(今言いたい事、感じている事)」、
「他には?」、ひたすら聞いて、
「どうすんの?」。


その後の解説では3つのポイント、
@「話したいことは?」(上司が聞きたい事ではなく、部下が言いたい事を話してもらう)。

A一緒に散歩しているような感じで、「他には?」といいながら、本当に言いたい事について、もっともっと話してもらう。

B最後に何をするか(行動)を聞く。「(で結局)何をするの?」



上司が、部下の話を全て理解しなくてもいい、部下本人が言いたい事を話すことで、自ら経験学習のサイクルを回して、最後は何をするかを自分で結論付ける、ということが大事、と理解しました。

その後の話の中でも「1on1」がうまくいったかどうかは、「1on1」が終わった後に部下が、この時間が「良かった!」と思える事。

その他、「1on1」を何故導入したか、何故ここまで展開できたか等の話もありました。


【私が学んだ事】

私が今回の講演とその後の対話を通して、学んだ事は「1on1」は部下にとって「良かった」と思われる時間(対話)である、と同時に、上司が部下のことを本当に(少しずつでも)よく知る、分かるようになるために大事!


部下育成のためにコーチングや面談のコミュニケーションスキルを研修で学んでも、実際にどう実践するかを個々人の管理者任せでは活用されない。

飲みにケーションも減少する中で誘い無理強いしたり、仕事での指示命令や叱責を高圧的にすると「ハラスメント」と言われかねない現在。
それを気にしすぎる上司、逆にそんなことを気にせずに熱く面倒を見ようとする(部下から見ると面倒な)上司。

 
片や、上司に何を言っていいのか(何を言うべきではないのか)を考え過ぎて言わない部下、上司に行ってもしようがないと言わない部下、上司から言われたことを勝手に解釈して「ハイ!」と返事だけはイイ部下、・・・。

少し極端かもしれませんが、このような現状の中で、多忙を極める管理者に、職場での部下との双方の相互理解を深める場として、今「1on1」という名前の時間が、必要なのかもしれません。


今回のセミナーではメインテーマでありましたが、深められなかった「1on1の本質とM(マルチ)オンM(マルチ)」「ODにおける、1on1とアクションラーニングの関係」については私の思い(考え)を別途改めて、このブログでも提示したいと思います。




【お知らせ】
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本書の内容は、「1on1」ミーティングで上司に必要とされるスキルをほとんど網羅しています。

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posted by じんさん at 17:02| 北海道 ☔| Comment(0) | コーチング・AL・SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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