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「上司へのコーチングはできるのか➃
〜周囲を活かすコミュニケーション」
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前回は、部下から見て上司に今より適切で妥当な判断・行動をして貰うため、必要な部下のアプローチ法(上司へのコーチング)として7つの項目を述べました。
今回はこの「上司へのコーチング」シリーズのまとめとして、上司を含め職場で周囲を活かすコミュニケーションということで、以前メルマガバックナンバー(No211)で述べたことを基に私自身が考えた事をあらためて3つ記します。
1.いい関係ができるかどうかのキーは、自分自身が積極的かつ肯定的姿勢の言動をとること
相手が上司であろうと部下であろうと、一緒に仕事をしていく「協働関係」をつくる相手。
直ぐにうまくいっても、いかなくてもいいので、共にいい仕事ができる関係をまずつくろう、という気持ちで接することが大切です。
そのためには、まず相手の話を「積極的に傾聴し、共感する」、そして「承認する」こと。
少しでも自分の役に立ったり、助かったりしたことがあれば、すかさず「ありがとう」と言ってみよう。
2.人(ひと:他人)は自分じゃないので、違って当たり前、自分のモノサシ(こうあるべき)で判断しない
意見や考えの違い、行動の仕方の違いですぐ良し悪しを決めつけない。
「上司はこうあるべきだ(なのに〜をしてくれない)、これはするべきではない(なのにしている)」等と自分の視点で決めつけないことです。
自分とは違う考えや、行動を受けいれなかったり、否定したりする前に、そうしている理由や背景、その相手の判断の基準、行動特性・傾向(性格ともいう)をまず掴み、理解することです。
そのためには、積極的傾聴、承認するにプラスして「質問する」ことで、相手の真意・本音を教えてもらい、さらに理解したことを確認して、共有することです。
仕事への考え方や取り組み方についての共通認識をつくり、広げることです。
3.周囲の人の意見・考え方や行動、持っている情報等、全てから学ぶ姿勢で取り組もう
自分の知らないこと、違う考え方、また少しでも優れた知識・見識・経験を聞いて学ぶ。
また、もし相手に問題だなと感じたことがあれば、基本的には、前述の1.2.の行動や考え方でポジティブに捉えてみる。
明らかにまずいなと思ったり、ミスや失敗、問題を起こしてたりしているのだったら、そこからも学ぼう。
どうしたら、自分はそうしない、そうならないで済むかと。
もちろん、ただ横から眺めているだけではなく、相手が耳を傾けてくれる人であるなら、上下の関係なく、その相手をフォローし、サポートしていこう。
全てに完ぺきな人は誰もいない。
そして「誰も自分の事は、自分で見えない」のです。
縁あって同じ職場で働いている「協働パートナー」(役割の上下はありますが)としてできることをしていきましょう。
以上の3つのことは、相手は上司だけではなく、同僚、部下他に仕事で直接かかわる人全ての人に対する基本姿勢として大切なことになります。
今号で、『上司へのコーチング(部下視点から上司活用のマネジメントを考える)』シリーズは終了です。
これまでの各号で少しでもヒントになったこと、印象に残ったこと等の感想やご質問お寄せいただければ嬉しいです。
それでは、また次回
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2024年07月22日
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