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前回(1月17日)の記事では、物心ついて以降、最初の会社から転職するまでの個人的な「相談」についての経験をふり返った。
今回は、最初の会社に入って、職場(組織)における仕事に関わる相談についてふり返ってみる。
最初の会社リクルート(当時はまだ、日本リクルートセンターと言う長い名前だった)は、とにかくコミュニケーションが密な職場だった。
皆が皆外向性の性格だったわけではない(かくいう私もSPIのテストで内向型)。世間一般の会社よりは、入ってくる新入社員は明るく、元気で、強い子が多かったとは思う。
個々人の性格特性以上に、コミュニケーションをとる機会やツール等の環境条件が、この会社をあついコミュニケーション集団にしていたと思う。
具体的には、まず内定者の多くが、本社や近くの支社、営業所でバイトをする。当然入社以前から、社内に知り合いができる。
そもそも、学生バイト自体がリクルーティングのキッカケ(私の場合は、体育会幹部の就職モニター調査がきっかけ)。今で言えば、意図的なインターンシップ。
内定者時代にも、内定式後の懇親会からはじまり、内定者自身で作る内定者報や社内報の送付など、会社やお互いの情報共有・情報交換の機会が多い。
入社すると、社員アトラス(人間地図帳の意味)が配られ、全社員の顔写真とプロフィール紹介。自己申告の既婚、独身(恋人アリ、失恋中?募集中等)マーク付き。新入社員アトラスも別途あった。各部門ごとにも似たような自己紹介報もある。
実際に職場に入ると、各部門内で紹介される。仕事で他の営業所や部署に行くと、挨拶(自己紹介)させられたり、先輩と一緒に行くと紹介してくれる。
他にも、社員がお互い同士知り合えるチャンスが満載。入社式後の全社新入社員歓迎パーティやら、配属の各部署や各課での歓迎会(フォーマル、インフォ―マル多数)。
当時は、新入社員歓迎の社内イベント「山手線徒歩で一周」(山手線の前後左右を歩くルートで、夕方本社出発、朝方日比谷公園あたりでゴール)があった。
このイベントは新入社員は必参加、先輩社員は自由だったと思うが、新人のかわいい子を物色(もとい見つける)機会であったとか…。このイベントの最中でも、お互い同士紹介したり、されたりしていた。
また、当時急成長の会社であったので仕事は忙しく、9時、10時残業は当然だがそれから、ほぼ毎晩飲みに行く。そこでも店で(だいたい行先の店が決まっている)他部署の連中に合うと新人は紹介される。
仕事で実利もあるのだが、社内ではたくさん人を知っている、または知られている、つまり顔が広い人がエライという風潮もあった。
話しが職場の「コミュニケーション」と言うテーマになってしまったが、要はこのような職場であったので、相談といっても、そうかしこまってするわけでもなかった。もちろん、個人的な親しさと仕事は別と言う面はある。
仕事の面では、私は最初の配属が研修事業部門の営業担当であった。営業部署は事業部門は違ってもほぼ毎週(多くは金曜日、外出先から帰社後)1回営業会議。その週の活動報告と次週の行動予定の報告。
「ヨミ表」と言うのがあって、各人の営業アタック先や既存取引先絵の営業活動をこと細かに報告する。Aヨミ(今週又は今月必ず受注できる)が外れると、何でだ?どうするんだ?とくる。…これ以上の営業会議の詳細の描写は長くなるので、省略する。
まだ、まだあるが仕事の面でもコミュニケーション(報連相)をとる仕組みが数多くあった。
しかし、コミュニケーションが取れ、比較的相談もしやすかったのは、それ以外の要因も大きかった。それは皆若いということだ。
私が入社した当時は、当時社長の江副さんが40代前半。当然所長や課長も30歳前後、社員も皆若い。当然話がしやすい。
その(今思えば)非常に若い上司、先輩に「相談」した時のことだ。上司、先輩には個性的な人も多く、タイプはさまざまであった。ただ一つ共通点があった。
それは、相談した時に最初の対応である。何かわからない事や困ったことを相談すると、「五十嵐、オマエはどうしようと思っているんだ?」と必ず言ってもいい位、質問で返ってくることだ。
当時は「コーチング」と言う言葉もなかったが、ある面、相手(部下)自身に考えさせるという指導育成法であったのかもしれない。
何だか、職場での「相談」の話と言うより、最初の会社のコミュニケーションについての仕掛けや風土の話になってしまった。しかし、それが「相談」を活用する、活用できる組織として、非常に大切なことは間違いない。
私は、最初の会社のグループ会社も含めると4つの会社に勤めた。
最初の会社での、また残り3つの会社での、具体的な相談体験のふり返りは、また次回(次号)で続けよう。
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2016年02月06日
2016年01月17日
組織における『相談力』について考える(3)〜私自身の個人的「相談」体験A
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皆さん、物心がついた時って、幾つ位の時ですか?
私の場合は、小学校に入る前。ですから5歳頃、そのころから考えて「相談」についてふり返っていきます。
小学校の時には、相談ということで思い浮かぶ記憶はほとんどない。
困ったことはあったと思うが、親に相談した記憶や少しは覚えている親しかった友達に相談、悩みを聞いて貰った事等、の記憶もない。
その後、中学校以降でもあまり相談の記憶はない。
高校選びには、特に悩むことはなかった。
高校に入って2年生から3年生になる春休みに、中学校2年から4年間片思いの彼女に電話して誘い、想いを伝えた。
これはかなりどうしようか迷った、と言うか躊躇した。それでも親、兄姉はもちろん、友達にも相談することはなかった(結果ははかなく散ったが)。
その後、大学選びも、先生からは少し無理かなと言われた大学に自分で決めて、親は任せてくれた。
(運よく合格。この結果の理由の一つは、先に述べた片思いの失恋〜2か月位落ち込んで、その後見返してやろうという気持ちで勉強に打ち込んだ)。
その後、大学では中学校の時に読んだ本(合氣道の開祖)の記憶で、合気道部に入部。
そのせいもあり、大学を選んだ理由であった「心理学」をあまり勉強せず、大学に残る理由もなく、3年生の時、同じ研究室の同期と二人で、公務員の勉強を始めた。
その時の夏休みの大学の運動部幹部の就職意識調査(バイト料あり)から始まったR社の学生バイトをした。
そして、春休みに1泊2日の研修体験モニターが決め手となって、公務員試験を一つも受けることもなく、その会社に就職を決める。
(これも考えてみれば、合気道部に入り、18名入って次々とやめて残った4名となったのが最初のバイトにつながった)
その際にも一切親にも相談せず。
その会社に入社後30歳を前に、転職。
この時も、結局上司にも報告のみ(考え直さないかとは言われたが)で相談せず、親にも相談せず。
ということで、自分自身の個人的ふり返りでは、ほとんど大事なことは自分一人で決めて、「相談」しない半生であった。
しかし、これは個人的な「相談」の話であって、最初のR社そして次の会社では、つまり仕事においては「相談」はもちろんした。
少し長くなったので、その会社(職場)での「相談」体験は、次回のブログに記すことにする。
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皆さん、物心がついた時って、幾つ位の時ですか?
私の場合は、小学校に入る前。ですから5歳頃、そのころから考えて「相談」についてふり返っていきます。
小学校の時には、相談ということで思い浮かぶ記憶はほとんどない。
困ったことはあったと思うが、親に相談した記憶や少しは覚えている親しかった友達に相談、悩みを聞いて貰った事等、の記憶もない。
その後、中学校以降でもあまり相談の記憶はない。
高校選びには、特に悩むことはなかった。
高校に入って2年生から3年生になる春休みに、中学校2年から4年間片思いの彼女に電話して誘い、想いを伝えた。
これはかなりどうしようか迷った、と言うか躊躇した。それでも親、兄姉はもちろん、友達にも相談することはなかった(結果ははかなく散ったが)。
その後、大学選びも、先生からは少し無理かなと言われた大学に自分で決めて、親は任せてくれた。
(運よく合格。この結果の理由の一つは、先に述べた片思いの失恋〜2か月位落ち込んで、その後見返してやろうという気持ちで勉強に打ち込んだ)。
その後、大学では中学校の時に読んだ本(合氣道の開祖)の記憶で、合気道部に入部。
そのせいもあり、大学を選んだ理由であった「心理学」をあまり勉強せず、大学に残る理由もなく、3年生の時、同じ研究室の同期と二人で、公務員の勉強を始めた。
その時の夏休みの大学の運動部幹部の就職意識調査(バイト料あり)から始まったR社の学生バイトをした。
そして、春休みに1泊2日の研修体験モニターが決め手となって、公務員試験を一つも受けることもなく、その会社に就職を決める。
(これも考えてみれば、合気道部に入り、18名入って次々とやめて残った4名となったのが最初のバイトにつながった)
その際にも一切親にも相談せず。
その会社に入社後30歳を前に、転職。
この時も、結局上司にも報告のみ(考え直さないかとは言われたが)で相談せず、親にも相談せず。
ということで、自分自身の個人的ふり返りでは、ほとんど大事なことは自分一人で決めて、「相談」しない半生であった。
しかし、これは個人的な「相談」の話であって、最初のR社そして次の会社では、つまり仕事においては「相談」はもちろんした。
少し長くなったので、その会社(職場)での「相談」体験は、次回のブログに記すことにする。
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2016年01月06日
相談についての相談(談義)備忘録
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今日は、取引先(テストや教材の仕入れ先)のD社のM氏、総代理店のI社長が東京、福岡から来札され、新商品の説明を受けた。
その内容は、仕事のブログで別途ご報告するとして、その後ススキノの北海道居酒屋での懇親会での「相談力」についての相談(談義)について備忘録的に書いておく。
現段階での相談力については、「インタフェース人材・組織開発ブログ(2016年1月6日)」にその一部を記載した。
飲み会(懇親会)での後半での相談についての談義では、
「相談力」というと、相談される方(多くの場合組織では、上司や先輩)に相談にのる力、相談で解決へ導く方の力とイメージされるが、そもそも上司が部下に相談すすることも大事だ!
そのためには上司の度量(人間力)が必要で、部下の話を聞けるかどうかもある。
また、相談力よりも前に、そもそも相談される上司(部下から見れば相談しやすい上司)であるかどうかも大切だ。
相談しやすい上司には、ゆとりが必要だ!
相談する場、機会、そして相談できる関係も大事。
「温泉♨につかりながらの相談」もいいかもしれない。
右翼も左翼も、言ってることは一部を入れ替えると一緒(少し話が飛んだ)。対立関係もで議論ではなく、相談すれば、意外と分かり合えるはず。
新人や若手社員にとっては、「相談」に乗ってもらえる力が必要。
「相談したい事があるのですが、お時間ありますか…」と上司、先輩に遠慮なく言えるかどうか。
等等の話が飛び交った。
最後には、相談にはいろんな種類はあるということで、
T嬢は相談は二人でやることが多いので「双談」。
I社長は、問題解決ではなく、想いを伝えることもあるので「想談」。
M氏は、たくさんの考えを合わせて「総談」。
私は、新たな解決を創るので「創談」。
最後には、たくさんの人でにぎやかに「騒談」。
言い争いもあるので「争談」もありかも…。
相談談義は結構盛り上がったが、まとまることも、結論も出ることなく終わった(^o^)/
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今日は、取引先(テストや教材の仕入れ先)のD社のM氏、総代理店のI社長が東京、福岡から来札され、新商品の説明を受けた。
その内容は、仕事のブログで別途ご報告するとして、その後ススキノの北海道居酒屋での懇親会での「相談力」についての相談(談義)について備忘録的に書いておく。
現段階での相談力については、「インタフェース人材・組織開発ブログ(2016年1月6日)」にその一部を記載した。
飲み会(懇親会)での後半での相談についての談義では、
「相談力」というと、相談される方(多くの場合組織では、上司や先輩)に相談にのる力、相談で解決へ導く方の力とイメージされるが、そもそも上司が部下に相談すすることも大事だ!
そのためには上司の度量(人間力)が必要で、部下の話を聞けるかどうかもある。
また、相談力よりも前に、そもそも相談される上司(部下から見れば相談しやすい上司)であるかどうかも大切だ。
相談しやすい上司には、ゆとりが必要だ!
相談する場、機会、そして相談できる関係も大事。
「温泉♨につかりながらの相談」もいいかもしれない。
右翼も左翼も、言ってることは一部を入れ替えると一緒(少し話が飛んだ)。対立関係もで議論ではなく、相談すれば、意外と分かり合えるはず。
新人や若手社員にとっては、「相談」に乗ってもらえる力が必要。
「相談したい事があるのですが、お時間ありますか…」と上司、先輩に遠慮なく言えるかどうか。
等等の話が飛び交った。
最後には、相談にはいろんな種類はあるということで、
T嬢は相談は二人でやることが多いので「双談」。
I社長は、問題解決ではなく、想いを伝えることもあるので「想談」。
M氏は、たくさんの考えを合わせて「総談」。
私は、新たな解決を創るので「創談」。
最後には、たくさんの人でにぎやかに「騒談」。
言い争いもあるので「争談」もありかも…。
相談談義は結構盛り上がったが、まとまることも、結論も出ることなく終わった(^o^)/
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2016年01月01日
組織における『相談力』について考える(2)〜私自身の「相談」体験➀
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平成28年(2016年)となりました。
今年最初のブログは、昨年からの「組織における『相談力』について考える」のテーマ2回目。
今回は、私自身の仕事としての「相談」についての経験をふり返ることとする。
前回述べたように、私自身の仕事は「マネジメントを中心とした企業研修トレーナー」で、独立して会社を設立してから17年。この4月から18年目に入る。
会社を始めた頃は、いろいろなご縁で、研修トレーナー以外のできる仕事は何でもトライしました。
その一つが「キャリアカウンセラー」(後には、キャリアコンサルタント)だった。
東京時代の知人の社会保険労務士からの紹介で、まだマンションの一室の事務所に、アウトプレースメントのコンサルティング会社の社長が訪ねてきた。
「就職支援相談のできる人は知らないか」、というのが用件だった。私自身はその経験がなかったので、すぐに心当たりもなかった。
「所で、あなたは何をしているの?」と訊かれて、社員研修トレーナーだと話すと、「それじゃ、きっとできるよ」ということになり、東京へキャリアカウンセリングの研修のオブザーブへ行き、その3か月後には「キャリアカウンセラー」を始めていた。
当時、会社都合のリストラで、辞める際に退職金の増額だけではなく「アウトプレースメント」や「就職支援サービス」のコンサルティングが増えていた。
その社長の会社が請け負った仕事で、生命保険会社、建機製造販売会社、アパレル関係の会社等4、5社の会社都合での退職者(本人了解)の就職支援を延べ10数名担当した。
その後、その会社ご縁で、資格取得の学校〔株式会社)で「キャリアコンサルタント養成講座」の講師を務め、さらに大学生の就職相談等も担当することになった。
その他、札幌市の業務委託の就職支援相談で、名前だけしか事前情報がなく、1時間就職に関する相談を受けりと言う仕事もあった。
一番印象に残っている相談は、工学系大学4年生の相談、時期は8月。ほとんどの学生が内定をもらっていた。
〔私〕「どのような相談ですか?」
〔学生〕「実は今の学科に入ったのが間違いであったかと思っていて、大学(学部)を入り直そうかと思っています。どうしたらいででしょうか」
というものでした。
これまで、たいして、就職活動も熱を入れてしていなかったようでした。
〔私〕「そうですか」(と言いながら、内心は何だ就職相談ではなく、進路相談か?とかなり動揺していた)
〔私〕「卒業することは可能なのですか?」
〔学生〕「単位はまだ残していますが、とることは可能です。・・・」
この時は、彼に、今後考えられる選択肢を質問して、考えてもらった。確か、4つくらい上がった。
1)大学をやめて入り直す(最初の相談で言ってきたまま)
2)残された単位を取得してまずは、卒業する(就職浪人、フリーターでもいい)
3)今から就職活動に本腰を入れ、何としてでも就職を決める(当然、卒業を目指す)
4)あえて留年して、来年に再度就職活動を行う
さらに、上記の1)2)3)4)について、自分で考えてから、親に相談する
その4つを横に並べて、それぞれのメリットデメリットも本人に質問して考えてもらった。
だんだん、真剣になってきた感じがあった。
この1時間の相談では、結論が出なかったが、本人としては、今後どうすればいいかの選択肢を明確にして、さらに選択するための根拠・理由も考えることができた。
彼自身の最後の言葉が今でも記憶に残っている。
「物事ってこういうようにして考えるものなのですね。初めて知りました」
残念ながら、この就職相談も週に1回で希望者があればということで、その彼との相談は、これ1回きりで終わった。
この経験は、相談を受ける人(キャリアカウンセラー)が結論を出すのではなく、相談者(相談をしてきた人)が自ら考えて、本人自身が納得する答えを見出すこと。
この経験は、その後キャリアカウンセラーと並行して学んだ「コーチング」に結びついて行った。
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平成28年(2016年)となりました。
今年最初のブログは、昨年からの「組織における『相談力』について考える」のテーマ2回目。
今回は、私自身の仕事としての「相談」についての経験をふり返ることとする。
前回述べたように、私自身の仕事は「マネジメントを中心とした企業研修トレーナー」で、独立して会社を設立してから17年。この4月から18年目に入る。
会社を始めた頃は、いろいろなご縁で、研修トレーナー以外のできる仕事は何でもトライしました。
その一つが「キャリアカウンセラー」(後には、キャリアコンサルタント)だった。
東京時代の知人の社会保険労務士からの紹介で、まだマンションの一室の事務所に、アウトプレースメントのコンサルティング会社の社長が訪ねてきた。
「就職支援相談のできる人は知らないか」、というのが用件だった。私自身はその経験がなかったので、すぐに心当たりもなかった。
「所で、あなたは何をしているの?」と訊かれて、社員研修トレーナーだと話すと、「それじゃ、きっとできるよ」ということになり、東京へキャリアカウンセリングの研修のオブザーブへ行き、その3か月後には「キャリアカウンセラー」を始めていた。
当時、会社都合のリストラで、辞める際に退職金の増額だけではなく「アウトプレースメント」や「就職支援サービス」のコンサルティングが増えていた。
その社長の会社が請け負った仕事で、生命保険会社、建機製造販売会社、アパレル関係の会社等4、5社の会社都合での退職者(本人了解)の就職支援を延べ10数名担当した。
その後、その会社ご縁で、資格取得の学校〔株式会社)で「キャリアコンサルタント養成講座」の講師を務め、さらに大学生の就職相談等も担当することになった。
その他、札幌市の業務委託の就職支援相談で、名前だけしか事前情報がなく、1時間就職に関する相談を受けりと言う仕事もあった。
一番印象に残っている相談は、工学系大学4年生の相談、時期は8月。ほとんどの学生が内定をもらっていた。
〔私〕「どのような相談ですか?」
〔学生〕「実は今の学科に入ったのが間違いであったかと思っていて、大学(学部)を入り直そうかと思っています。どうしたらいででしょうか」
というものでした。
これまで、たいして、就職活動も熱を入れてしていなかったようでした。
〔私〕「そうですか」(と言いながら、内心は何だ就職相談ではなく、進路相談か?とかなり動揺していた)
〔私〕「卒業することは可能なのですか?」
〔学生〕「単位はまだ残していますが、とることは可能です。・・・」
この時は、彼に、今後考えられる選択肢を質問して、考えてもらった。確か、4つくらい上がった。
1)大学をやめて入り直す(最初の相談で言ってきたまま)
2)残された単位を取得してまずは、卒業する(就職浪人、フリーターでもいい)
3)今から就職活動に本腰を入れ、何としてでも就職を決める(当然、卒業を目指す)
4)あえて留年して、来年に再度就職活動を行う
さらに、上記の1)2)3)4)について、自分で考えてから、親に相談する
その4つを横に並べて、それぞれのメリットデメリットも本人に質問して考えてもらった。
だんだん、真剣になってきた感じがあった。
この1時間の相談では、結論が出なかったが、本人としては、今後どうすればいいかの選択肢を明確にして、さらに選択するための根拠・理由も考えることができた。
彼自身の最後の言葉が今でも記憶に残っている。
「物事ってこういうようにして考えるものなのですね。初めて知りました」
残念ながら、この就職相談も週に1回で希望者があればということで、その彼との相談は、これ1回きりで終わった。
この経験は、相談を受ける人(キャリアカウンセラー)が結論を出すのではなく、相談者(相談をしてきた人)が自ら考えて、本人自身が納得する答えを見出すこと。
この経験は、その後キャリアカウンセラーと並行して学んだ「コーチング」に結びついて行った。
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2015年12月20日
組織における『相談力』について考える(1)
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皆さん、人生で初めて「相談」した時のことを覚えていますか?
そして、
初めて「相談」されたときの事を覚えていますか?
とはいえ、この「相談」ということの意味やとらえ方は人それぞれ違います。
分からないことを訊く「質問」も広い意味で相談かもしれません。勉強や仕事でこのような相談は、たくさんあるでしょう。
もっと自分にとって重要な問題(悩み、困りごと、不安、等)を一人では、どうしようもなく相談する。
具体的には、話を聞いて貰いアドバイスをもらいたい。
同じような場合でも、解決策よりも、その悩みや不安で心の中はいっぱいで、とにかく誰かに聞いて貰いたい。
さらには、自分の将来やこれから目指したいことへのアドバイスをもらうことも相談。
こちらは悩みではなく「目標」の達成・実現のためのやり方を知りたい。その前に、そもそもどんな「目標」を目指したらいいのか?の答えを知りたい。
このように、「相談」と言っても本当に様々なものがあります。
私自身の仕事「マネジメントを中心とした企業研修トレーナー」、主なテーマは、『コミュニケーション』『現実の問題解決』『組織マネジメント(組織の情報共有化、活性化)』、手法としては、【コーチング】【アクションラーニング】【ソリューションフォーカス】【真・報連相】等。
私の仕事における「相談」及び「相談力」とは、組織(企業、公的機関、病院、学校等)の管理者やメンバーが行う、職場の問題解決や個人の仕事の相談をより役立つものにするための考え方と進め方、のこと。
私が活用している研修手法の一つ「真・報連相」では、
相談を「一人で困ったら他者からアドアイスをもらうことから始まって、二人以上でより良い問題解決をする=『相乗効果(シナジー)』」と意味づけています。
そのために「相談力」のレベルをつくって、実際にその段階でステップアップするためのテキスト・教材を作成してセミナーや社内勉強会をできるようにしていきます。
単なるお勉強で終わらせないために、「相談力」社内検定(個別企業版及び一般)等の仕組みをつくり、組織をあげて「相談力」向上の取り組むためのアプローチとなります。
社内で組織的に「相談力」をアップする効用としては、
1.上司と部下が相談ができることで、新人・若手社員の定着率
向上と早期の戦力化に成果を上げる。
2.適切な仕事の相談により、仕事での業績(営業であれば売り
上げ目標や業績)向上が促進される。
3.職場内の相談で、相互の経験・ノウハウの共有化が進み、
チームとして力が発揮できるようになる。
4.他部署との相互の相談ができ、連携が進み、組織全体の相
乗効果が発揮される。
5.顧客を含めた社外の専門家や組織との相談ができて、組織
を超えた力を活用大きな成果を創出できる。
等が考えられます。
逆に言えば、このような効果が出せるのが「相談力」向上システムです。
組織の管理者・メンバーひとり一人の「相談力」向上と組織全体としての「相談力」をあげて、「相談」により解決が進み、そのプロセスを通して相互の信頼関係ができるようになる。
人材・組織マネジメントの土台となる「相談力」向上システムの開発を進めていきますヽ(^。^)ノ
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そして、
初めて「相談」されたときの事を覚えていますか?
とはいえ、この「相談」ということの意味やとらえ方は人それぞれ違います。
分からないことを訊く「質問」も広い意味で相談かもしれません。勉強や仕事でこのような相談は、たくさんあるでしょう。
もっと自分にとって重要な問題(悩み、困りごと、不安、等)を一人では、どうしようもなく相談する。
具体的には、話を聞いて貰いアドバイスをもらいたい。
同じような場合でも、解決策よりも、その悩みや不安で心の中はいっぱいで、とにかく誰かに聞いて貰いたい。
さらには、自分の将来やこれから目指したいことへのアドバイスをもらうことも相談。
こちらは悩みではなく「目標」の達成・実現のためのやり方を知りたい。その前に、そもそもどんな「目標」を目指したらいいのか?の答えを知りたい。
このように、「相談」と言っても本当に様々なものがあります。
私自身の仕事「マネジメントを中心とした企業研修トレーナー」、主なテーマは、『コミュニケーション』『現実の問題解決』『組織マネジメント(組織の情報共有化、活性化)』、手法としては、【コーチング】【アクションラーニング】【ソリューションフォーカス】【真・報連相】等。
私の仕事における「相談」及び「相談力」とは、組織(企業、公的機関、病院、学校等)の管理者やメンバーが行う、職場の問題解決や個人の仕事の相談をより役立つものにするための考え方と進め方、のこと。
私が活用している研修手法の一つ「真・報連相」では、
相談を「一人で困ったら他者からアドアイスをもらうことから始まって、二人以上でより良い問題解決をする=『相乗効果(シナジー)』」と意味づけています。
そのために「相談力」のレベルをつくって、実際にその段階でステップアップするためのテキスト・教材を作成してセミナーや社内勉強会をできるようにしていきます。
単なるお勉強で終わらせないために、「相談力」社内検定(個別企業版及び一般)等の仕組みをつくり、組織をあげて「相談力」向上の取り組むためのアプローチとなります。
社内で組織的に「相談力」をアップする効用としては、
1.上司と部下が相談ができることで、新人・若手社員の定着率
向上と早期の戦力化に成果を上げる。
2.適切な仕事の相談により、仕事での業績(営業であれば売り
上げ目標や業績)向上が促進される。
3.職場内の相談で、相互の経験・ノウハウの共有化が進み、
チームとして力が発揮できるようになる。
4.他部署との相互の相談ができ、連携が進み、組織全体の相
乗効果が発揮される。
5.顧客を含めた社外の専門家や組織との相談ができて、組織
を超えた力を活用大きな成果を創出できる。
等が考えられます。
逆に言えば、このような効果が出せるのが「相談力」向上システムです。
組織の管理者・メンバーひとり一人の「相談力」向上と組織全体としての「相談力」をあげて、「相談」により解決が進み、そのプロセスを通して相互の信頼関係ができるようになる。
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